日本の財政の“健全”たる所以は、前述の政府資産の大半を「金融資産」が占めていることである。政府資産のうち土地や建物の公共財など固定資産が約2割なのに対し、「現金・預金」や「有価証券」などすぐにでも換金・拠出できる資産が8割を占めているのが日本の特徴だ。要は日本は純粋に「金持ち」なのだ。

 その資産額は、世界的に見てもダントツの多さを誇る。

【PROFILE】じょうねん・つかさ1969年、東京生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。2007年、勝間和代氏と株式会社「監査と分析」を設立。著書に『財務省と大新聞が隠す 本当は世界一の日本経済』(講談社+α新書)、『経済で読み解く明治維新』(ベストセラーズ)など多数。

※SAPIO2016年12月号

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