芸能

とん平、小松、石倉、笹野が『オケ老人!』の裏話を大放談

『オケ老人!』出演の石倉三郎、小松政夫、左とん平、笹野高史

 公開に先駆けて行われた杏(30才)主演の映画『オケ老人!』完成披露試写会の舞台挨拶に立った、左とん平(79才)、小松政夫(74才)、石倉三郎(69才)、笹野高史(68才)。平均年齢72.5才の大ベテラン4人は、演奏経験がなかったものの、劇中、左はクラリネット、小松はチェロ、石倉がティンパニ、笹野がコンマスとバイオリンを披露していることも話題となっている。

 挨拶は、ベテラン俳優陣の中ではいちばんの若手である笹野が口火を切った。

「撮影のために集まったのは去年の9月でして…こんな素敵な先輩方や杏ちゃんと共演できるんだと喜びに満ちておりましたが、その半面、映画が完成した時に果たして全員そろっているのだろうか、と。誰かが欠けているに違いないと思っておりました。今こうして、全員そろっていて、ホッとしております」

 笹野のブラックジョークに会場が沸くなか、左が「おれの方見て言わないで」とツッコむと、さらなる爆笑が巻き起こった。

 そんな舞台挨拶終了後、4人が本誌・女性セブンのインタビュー会場にやってきた。最年長の左が「もう忘れちゃったよ。話すことなんてないよなぁ」とボヤくと、小松が「ちょいボケって言われているからね」とニヤリ。冗談なのかそうでないのかよくわからないので、続けて好きなシーンやせりふを聞いた。すると石倉が「好きなせりふを言うほどせりふがない」と淡々と言う…。このインタビューがどんな結末を迎えるのか一抹の不安がよぎった。しかし笹野が助け船を出してくれたことで大放談がスタート。

◆40年前のカノジョを思い出して役作り

笹野:好きなせりふは忘れちゃったんですけどね、感動的でいちばん好きなシーンは最後のシーンかな。演奏が終わって、みんなが指揮者を見ながらさ、観客の拍手を待つ、あの間がよかったですね。あそこに辿りつくの大変だったんだもん。

左:耐えられなかったね、訓練するの。結構やったよな?

石倉:やったよな。

小松:撮影に入る前に大きなスタジオでね。パートごとに分かれてね。こっちで太鼓、こっちではバイオリン、こっちではクラリネットの練習をしていた。最初はさ、どうやって扱っていいのかわからないところからやっているからね。

笹野:そうそう。楽器の持ち方からわからなくてね。

石倉:笹やんは楽器を少しやっているけどね。

笹野:でもトランペットですからね。バイオリンは初めてでした。

小松:あと、この人(笹野)は棒ふり(指揮者)もやりましたからね。2つをやらなくちゃいけないから、大変だよな。でもサブちゃん(石倉)なんかは太鼓は直に音を出さなくちゃいけないから、あれは考えてみるといちばん難しかったよな。

左:役者を長年やっているから、楽器なんていうのは、見ていて格好だけはできるんだけど、指の感覚がね。これが大変だった。でも譜面があるから、手元が隠れるんだよね。それがありがたかったんだけど、たまに手をアップでやるのよ。それが大変だった。

小松:でも大根のあれはすごいよ(※劇中、左が大根に穴を空けて、クラリネットに見立てて音を奏でるシーンのこと)。結構、練習したでしょ?

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