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左利き 「天才多い説」「スポーツに有利」は本当か?

アインシュタインも左利き

 全人口の1割強と言われるのが左利きの人々。日本の人口にしてみれば1300万人いる計算になる。美術の世界ではダヴィンチ、ミケランジェロ、ピカソ、科学の世界ではニュートン、アインシュタインらが左利き。

「言語処理は左脳、画像や顔、方向、時間などの処理は右脳が受け持つとされます。また、体の右側を動かすのが左脳、左側を動かすのが右脳です。つまり、左手をよく使う左利きは、右脳の発達を促すので、数学や音楽、美術、スポーツなどの才能に優れると言われています」

 アイオワ大学の研究者ベンボウは、アメリカの大学入試SATを平均より5年早く受験し、数学試験で高得点を挙げた英才児291人の利き手を調べたところ、左利きの割合は平均の2倍だったという。

 野球では王貞治や金田正一、サッカーではメッシやマラドーナ、テニスではマッケンローやナブラチロワと超一流に左利きが目立つ。

 テニスのプロ選手を調べてみると、プロ登録選手のうち左利きの割合は5%と決して多くないが、グランドスラムのファイナリストに限定すると2割を超える。

「一つの理由は、天才説と同じく右脳の発達によるもの。もう一つは、右利きが多数派の中、球筋が違ったり、軸足が逆になったりする左利きに対して、右利きはやりにくさを感じる。一方、左利きの人はいつも右利きを相手に練習するので違和感はないのです」

※週刊ポスト2016年12月9日号

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