国内

バブル時期、ディスコのトイレに丸めた100万円が…

バブル期、先進国の象徴だったディスコ

 芸人・平野ノラ(38才)がバブル時代のネタでブレイクしている。また、Y!mobileが、バブル時代を彷彿とさせるCMを繰り出すなど、にわかにバブルへの注目が集まっている。そんなバブル時代には、男性への呼び名も独特だった。

 車を出してくれる男性は“アッシー”、食事をおごってくれる男性は“メッシー”。お金や品物をプレゼントしてくれるのが“みつぐ君”。“キープ君”は、便利屋の時もあれば、本当の恋人=“本命君”に次ぐ恋人候補をさすことも――。

 バブル時代、お立ち台で踊り狂っていた荒木師匠(年齢はNG。編集部注)は当時をこう振り返る。

「男たちが草食とか絶食といわれる今じゃ、考えられませんよね。私たち女だって、どうやって勝ち組になるかって、そればっかりだったから、男の下心につけこんで、“与えずして奪う”が基本でしたし。道徳的にはどうなんだろって感じですけど、男も女もとにかく肉食でした」

 当時のカルチャーシーンを牽引していたDJ・宇治田みのる(53才)も「常識で考えたら、人としてどうなのって話ですよ(笑い)」と言いながらも、当時を懐かしむ。

「でもバブル時代って、それが許される時代だった。セックスもキスもさせてもらえないのに、男たちは一生懸命女を振り向かせようとしていた。それができたのはお金に余裕があったから」

 当時の流行語は「5時から男」(1988年)、「24時間タタカエマスカ」(1989年)。仕事も遊びも全力投球だった。

「ディスコのトイレに、なんかバームクーヘンがあるな~と思ったら、輪ゴムでとめてあるだけのお金が丸めてあって(笑い)。小便した後、そのまま置いて行っちゃったんでしょうね。100万円はあったんじゃないかな」

 そう話す宇治田はディスコDJだけでなく、テレビのMCやラジオDJ、サーファー、タレント…と多岐に活動していたこともあり、交友関係が幅広かった。30才の誕生日には『芝浦GOLD』(当時東京・港区海岸にあったクラブ。編集部注)を貸し切り3000人もの人が集まったことは今でも伝説となっている。

 そこには、RIKACOや木梨憲武、飯島愛さん、ラモス瑠偉ら、ヴェルディ川崎の主力選手、ZOOのメンバー(元EXILEのHIRO含む)…など、そうそうたるメンバーも顔をそろえた。そして、バブルガム・ブラザーズの『WON’T BE LONG』を歌って盛り上がる。もちろん3000人もいるわけだから、過半数は知らない人。SNSがなかった時代に、「なんかおもしろそうなことをやってるぞ」という口コミがそれだけの人を、あっという間に集めたのだ。なんと、すごいパワー!? と驚くものの、こういったバカげたことが日本中のいたるところで起きていた。

関連記事

トピックス

真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
「全国障害者スポーツ大会」を観戦された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月26日、撮影/JMPA)
《注文が殺到》佳子さま、賛否を呼んだ“クッキリドレス”に合わせたイヤリングに…鮮やかな5万5000円ワンピで魅せたスタイリッシュなコーデ
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン
遠藤
人気力士・遠藤の引退で「北陣」を襲名していた元・天鎧鵬が退職 認められないはずの年寄名跡“借株”が残存し、大物引退のたびに玉突きで名跡がコロコロ変わる珍現象が多発
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《スイートルームを指差して…》大谷翔平がホームラン後に見せた“真美子さんポーズ”「妻が見に来てるんだ」周囲に明かす“等身大でいられる関係”
NEWSポストセブン
相撲協会と白鵬氏の緊張関係は新たなステージに突入
「伝統を前面に打ち出す相撲協会」と「ガチンコ競技化の白鵬」大相撲ロンドン公演で浮き彫りになった両者の隔たり “格闘技”なのか“儀式”なのか…問われる相撲のあり方
週刊ポスト
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《「策士」との評価も》“ラブホ通いすぎ”小川晶・前橋市長がXのコメント欄を開放 続投するプラス材料に?本当の狙いとは
NEWSポストセブン
女性初の首相として新任会見に臨んだ高市氏(2025年10月写真撮影:小川裕夫)
《維新の消滅確率は90%?》高市早苗内閣発足、保守の受け皿として支持集めた政党は生き残れるのか? 存在意義が問われる維新の会や参政党
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月25日、撮影/JMPA)
《すぐに売り切れ》佳子さま、6万9300円のミントグリーンのワンピースに信楽焼イヤリングを合わせてさわやかなコーデ スカーフを背中で結ばれ、ガーリーに
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
《安倍晋三元首相銃撃事件・初公判》「犯人の知的レベルの高さ」を鈴木エイト氏が証言、ポイントは「親族への尋問」…山上徹也被告の弁護側は「統一教会のせいで一家崩壊」主張の見通し
NEWSポストセブン
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン