コラムニストの泉麻人さん(60才)は、当時、流行り始めていたボジョレー・ヌーボーの取材を振り返る。

「成田空港についたボジョレーを、日付が変わった0時に、いち早く飲むっていうイベントが結構行われていたんですよ。当時はボジョレーって呼んでいたんですけど。で、空港の近くのホテルで“ボジョレー・ヌーボーとソシアルダンスの夕べ”というパーティーに取材に行ったんですけど、そこでは全然トレンディーじゃない、成田近辺にいる成金ぽいおやじと飲み屋のマダムとかが、ソシアルダンスを踊っているというシュールな光景が広がっていて…(苦笑)。しかも、ボジョレーが来る前に水割り飲みすぎてふらついてたりね」(泉さん)

 この頃、イタリアの料理やファッション、インテリアが大流行。フランス料理より肩ひじ張らないイタリア料理は“イタメシ”と呼ばれ、とにかくナウかった。1986年には550万人だった海外旅行者はわずか4年後の1990年には1000万人を突破。ポケベルが普及し、高級国産車「シーマ」が飛ぶように売れた。

「今の子たちって、車の免許いらないって本当に言うんで驚きますよ。“免許がなくても、東京なら不便しないし、終電逃しても漫画喫茶に行けばいい。それに、車を買ったら税金も払わなきゃいけないし、ガソリン代も駐車場代もいる。もし万が一人を轢いてしまったら人生終わりじゃないですか”とまで。

 ぼくらが若い頃は、年上の人たちがフェラーリとかいい車に乗って遊ぶ姿を見て、いつかあの車に乗りたいって思いましたけどね」(宇治田)

※女性セブン2016年12月15日号

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