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2016.12.04 07:00  週刊ポスト

左利き専門店 商品アイデアは客との会話から生まれる

左利き専門店「菊屋浦上商事」の浦上裕生社長

 全人口の1割、日本には1300万人いる計算になる左利きの人々。右利き多数社会で不便を強いられるのが常だが、そんな日本社会にも、左利きの人々に優しく寄り添う店がある。

 神奈川県相模原市にある“左利き専門店”「菊屋浦上商事」だ。その品揃えは何と最大100点にも及ぶ。社長の浦上裕生氏が語る。

「当店は親の代から文房具屋なのですが、官庁との取引で、よく左利き商品の注文があった。例えば、ハサミ100個の納入時、右利き用が98個、2個だけ左利き用と指定される。しかし、仕入れは10個単位なので、余りを店で売り始めたんです。

 私は両利きで、弟が左利きなのですが、弟が中学生だった頃に、使いにくい右利き用カッターを使って手を切ったことがあった。母親が、“世の中には左利き用の文房具がなくて困っている人がいるんじゃないか”と考え、徐々に扱いを増やしていったんです」

 2000年頃から大々的に商品を集め、テレビのバラエティ番組で取材を受けたこともある。

「その時にほんの数秒だけ映った、左利き用『草刈り鎌』を見て、わざわざ遠方から買いに来てくれたお客さんもいました」

 それだけ、左利きグッズにはコアな需要があるという証拠。

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