米大統領選の投票日直前、元国務大臣・亀井静香氏とトランプ氏が会談するとの情報がメディアを騒然とさせた。面会は叶わなかったが、“保守本流”を自任する豪腕政治家は何をトランプ氏に伝えようと思ったのか。亀井氏が語った。
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トランプ氏が大統領になる今こそ、日本人は背筋をピシッと伸ばして、「日本の魂」を取り戻すべきだ。
古来、日本人が持つ魂の中核にあるのは、みんなで助け合ってみんなで幸せになろうという考えです。昔から日本人は何かを手に入れたら隣近所にお裾分けをした。
もちろん日本人にも欲はあるけど、“みんなで豊かになりたい”という気持ちのほうが強かった。
西洋の文明は「遠心力」で強者と弱者を切り離すけど、日本は「求心力」で人と人を結びつける。「和をもって尊しとなす」の精神が日本人の国民性なんだ。
その美徳が、小泉・竹中路線がアメリカから直輸入した新自由主義に破壊されてしまった。弱肉強食が当たり前の世の中になり、貧富の格差が広がった。
日本を大事にすることは、国民ひとりひとりを大事にすることであり、一部の権力者や既得権益者を大事にすることではない。人間は様々な条件のもとで生まれるけど、誰でも頑張ればある程度の生活ができ、運が悪い者もきちっと生きていける環境を提供するのが国家の責任だ。