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血圧上昇防ぐなら男性も暖房便座に座って小便すべき

血圧上昇を防ぐトイレの使い方は

 高血圧になるのを防ぐうえで、冬本番でも、光熱費が気になって暖房をつけるより厚着をして凌ぐ人は要注意。東京女子医大教授・渡辺尚彦医師が解説する。

「室温が低いと、体が熱の放出を防ぐために血管が収縮し、血圧が上がる原因になります。厚着で凌ぐより適切に暖房を使用したほうが血圧にはいい」

 そのうえで、さらに血圧を下げるポイントがあると渡辺医師が続ける。

「首を温めるようにしてください。首には体温調節の役割を持つAVA(動静脈吻合)という特殊な血管があり、寒いと感じると閉じ、血圧を上げてしまう。しかも一度閉じると10~40分は開きません。ですから、室内でもマフラーの使用をお勧めします」

 折々で論争になる“男性の小用問題”。「掃除が大変だから座ってしてよ」と妻に再三注意されても、面倒なので結局立って用を足してしまう。これも血圧には悪影響だという。

「理想は暖房便座に座っての“座り小便”です。立ち小便の場合、小水を30センチ先に飛ばすことが必要になり、無意識のうちにかなりの腹圧がかかっています。すると一瞬のうちに血圧が急上昇するのです」(渡辺医師)

 そろそろ妻の軍門に下るしかないか……。

※週刊ポスト2016年12月16日号

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