ライフ

健保連理事、病院に行かないと薬貰えない仕組みに異議

数時間待たされても診察は数分のことも

 都内在住の太田和文さん(仮名・67)は2~3週間に一度、バスに40分揺られて隣の区の総合病院に通う生活を3年前から続けている。定年の翌年に受診した人間ドックで糖尿病と高脂血症と診断され、その薬を処方してもらうためだ。太田さんが話す。

「病院に着いて診察まで2時間以上待たされることもあります。診察が始まっても、医師からは“体調はいかがですか?”や“お変わりありませんか?”という簡単な問診があるだけで、1分ぐらいで終わっちゃう。

 毎回、同じ薬の処方箋を渡された後、病院から通りを一本隔てた調剤薬局に行って、薬を受け取るのにまた20分待たされる。病状に変化があるわけではなく、もらう薬も決まっているのだから“わざわざ病院で診察を受ける意味があるのか?”と、いつも疑問に思っています」

 太田さんは病院に足を運ぶたび、再診料や処方箋料などで1000円近く(3割負担分)を払っているという。さらに薬代約2400円に加え、通院のためのバス代もかかる。

 夫婦2人で月額約20万円の年金収入で暮らす太田さんにとっては、重い負担となっていると嘆く。

「医者に“薬をもらいに来るのが大変だから、まとめて100日分出してよ”と相談したことがあるのですが、“3か月も診断期間が空けば病状が悪化するかもしれませんよ! 副作用も心配だからダメです”と断わられました。

 おカネの問題だけでなく、薬をもらうだけで疲弊して1日が潰れてしまう。どうにかならないものでしょうか」(太田氏)

 長期にわたって使い続ける薬なのに、いちいち医師の診断を受けなければいけないことに、疑問を感じる人は少なくないだろう。

トピックス

俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン