国際情報

世界に君臨する「独裁者」 統治歴49年の絶対君主まで

世界には数多くの独裁者が君臨する(アフロ)

 自らに批判的な国民を監視・弾圧し、次々と虐殺する者。地位を守るため法律を好き勝手に変える者──。今も世界に君臨する独裁者たちを紹介しよう。

〈クーデター鎮圧で強権に拍車〉
●エルドアン大統領(62歳)/トルコ共和国/統治歴2年
 首相時代から反体制派の軍関係者やジャーナリストらを多数投獄するなど強権を発揮。2016年には軍のクーデターを鎮圧。

〈欧州最後の独裁者〉
●ルカシェンコ大統領(62歳)/ベラルーシ共和国/統治歴22年
 ソ連邦復活を望んでロシア支持を鮮明に打ち出す。汚職撲滅で国民的人気。

〈“泥沼”内戦に打つ手なし〉
●アサド大統領(51歳)/シリア・アラブ共和国/統治歴16年
 世襲の大統領。「アラブの春」をきっかけに反体制派を徹底弾圧。泥沼内戦に突入し、ISの侵攻を許した。

〈21世紀ロシアの“新皇帝”〉
●プーチン大統領(64歳)/ロシア連邦/統治歴12年
 クリミア併合など「力による現状変更」を躊躇わない。国内支持率は8割を超える。

〈13億人を統べる「独裁者」〉
●習近平・国家主席(63歳)/中華人民共和国/統治歴4年
 汚職追及で政敵を粛清しながら自らを党の“核心”に位置付け、権力完全掌握に邁進中。

〈核で世界を脅す「3代目」〉
●金正恩・第一書記(32歳)/北朝鮮/統治歴5年
 父・金正日から権力を世襲して以降30発超のミサイルを発射。核開発を続けている。

〈 EU・移民反対の極右政権誕生か〉
●ルペン国民戦線党首(48歳)/フランス共和国/2017年大統領選出馬予定
 反イスラム・反EUを掲げ、難民危機・テロの脅威を背景に支持を拡大中。

〈イスラム法による君主制国家7代目〉
●サルマン国王(80歳)/サウジアラビア王国/統治歴1年
 政教一致、絶対君主制による王族支配が続く。

〈大統領を超える最高指導者〉
●ハメネイ師(77歳)/イラン・イスラム共和国/統治歴27年
「反米英」を鮮明に打ち出し、IS対策での協力の可能性を否定。健康不安説あり。

〈東南アジアの「絶対君主」〉
●ハサナル・ボルキア国王(70歳)/ブルネイ・ダルサラーム国/統治歴49年
 石油による世界有数の富裕国家の王。趣味の自動車は5000台を保有。

監修■六辻彰二(国際政治学者)

※SAPIO2017年1月号

関連記事

トピックス

ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《小室圭さんの赤ちゃん片手抱っこが話題》眞子さんとの第1子は“生後3か月未満”か 生育環境で身についたイクメンの極意「できるほうがやればいい」
NEWSポストセブン
『国宝』に出演する横浜流星(左)と吉沢亮
大ヒット映画『国宝』、劇中の濃密な描写は実在する? 隠し子、名跡継承、借金…もっと面白く楽しむための歌舞伎“元ネタ”事件簿
週刊ポスト
山本アナ
「一石を投じたな…」参政党の“日本人ファースト”に対するTBS・山本恵里伽アナの発言はなぜ炎上したのか【フィフィ氏が指摘】
NEWSポストセブン
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
【独占インタビュー】お嬢様学校出身、同性愛、整形400万円…過激デモに出没する中核派“謎の美女”ニノミヤさん(21)が明かす半生「若い女性を虐げる社会を変えるには政治しかない」
NEWSポストセブン
今年の夏ドラマは嵐のメンバーの主演作が揃っている
《嵐の夏がやってきた!》相葉雅紀、櫻井翔、松本潤の主演ドラマがスタート ラストスパートと言わんばかりに精力的に活動する嵐のメンバーたち、後輩との絡みも積極的に
女性セブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
思い切って日傘を導入したのは成功だった(写真提供/イメージマート)
《関東地方で梅雨明け》日傘&ハンディファンデビューする中年男性たち デパートの日傘売り場では「同い年くらいの男性も何人かいて、お互いに\\\\\\\\\\\\\\\"こいつも買うのか\\\\\\\\\\\\\\\"という雰囲気だった」
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン