ライフ

【晩婚考現学】最後は学生時代の友人に頼み込んだ桜子43歳

女はトキメキだけでは生きていけないもの

 40代で結婚した女性たちの実情リポートする【晩婚考現学】シリーズ。第4回は、恋に生きると決めながらも、一転、現実的な結婚を選んだ43歳、桜子の場合をお届けする。晩婚化、非婚化が進むいま、40代男性の未婚率は約3割となり、女性も2割に迫ろうとしている(平成27年国勢調査速報値より)。一方で、結婚願望を抱き続ける人もいる。結婚相談所や婚活サイトの利用者は3年連続で増加しており(「婚活実態調査2016」)、「結婚」したい男女の奮闘は続いている。そんな中、40代で結婚を果たした女性たちは幸運なのか、偶然なのか、必然なのか。

 * * *
■待っているわけではなく、狩りに行く

「白馬の王子さまなんて、おとぎ話の中にしか、いないんだよ」。

 何度、そう言われたかわかりません。それでも私は、白馬の王子さまを見つけることが、結婚につながると思っていました。でも私の場合、待っているわけではなく、自分から狩りに行くんです。昔はそんな言葉はなかったけど、いわゆる肉食系女子でした。自分としては、“恋多き女”と呼んでもらうほうが嬉しいんですけどね。

 私の言動も、帰国子女だというと、納得してもらえるようです。父の仕事の関係で、高校までを主にパリで過ごしました。その間に母親が亡くなり、大学で日本に戻ったのは、父の一人暮らしを心配したから。いまは翻訳の仕事をしていて、拠点は日本です。日本人とフランス人、どちらとも付き合ったことはありますが、どっちも好き(笑)。結局はその人次第ですよね。大事なのは個性だし。ただとにかく、トキメキがないとダメなんです。

 これまで付き合った人は、ほとんど私から告白しています。かわいい弟くんタイプが好みですね。私だって、告白されたいなぁという女心はあるんですよ。でも、どういうわけかそうならなくて……。ぶわっと盛りあがったら、気持ちが口に出ちゃうんですよね。あと、すぐに体を触りたくなっちゃうから展開も早いらしい(笑)。こういうのは、会話やスキンシップを楽しむパリで暮らした影響だと自己分析しています。

 日本人って本当に喋らないですよね。いや、もちろん、喋ってるんですけど、私から見ると本音をなかなか伝えないし、肝心なことを言わない。日本の婉曲的な表現を、私も美徳だとは思っていますが、それは伝え方のバリエーションであって、伝えなくていい、というわけではないと思うんです。たとえば30代後半の友達は、2年以上同棲しているのに、いまだに「結婚してほしい」と言えないそう。ナゾです。

 そんなわけで私は、この人いいな、って思うと、「好きだよ」って言っちゃうし、付き合いたいなと思ったらすぐに「付き合ってください」って言うんです。全く好みではないとか、彼女がいるとかで断られることもあったけど、とりあえず付き合ってくれた人は多かった。男性の多くはオシに弱いんだから、女性は肉食系になったほうが上手くいくと思うんですが、友達からは、「日本人にはできないよ」とか、「そもそも、そんなに人を好きになれない」って言われます。

 でも私は、こんなに惚れっぽいから、なかなか結婚ができなかったと思うんですよね。

関連キーワード

関連記事

トピックス

中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
愛子さま、初の単独公務は『源氏物語』の特別展 「造詣が深く鋭い質問もありドキっとしました」と担当者も驚き
愛子さま、初の単独公務は『源氏物語』の特別展 「造詣が深く鋭い質問もありドキっとしました」と担当者も驚き
女性セブン
“くわまん”こと桑野信義さん
《大腸がん闘病の桑野信義》「なんでケツの穴を他人に診せなきゃいけないんだ!」戻れぬ3年前の後悔「もっと生きたい」
NEWSポストセブン
中森明菜
中森明菜、6年半の沈黙を破るファンイベントは「1公演7万8430円」 会場として有力視されるジャズクラブは近藤真彦と因縁
女性セブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
報道陣の問いかけには無言を貫いた水原被告(時事通信フォト)
《2021年に悪事が集中》水原一平「大谷翔平が大幅昇給したタイミングで“闇堕ち”」の新疑惑 エンゼルス入団当初から狙っていた「相棒のドル箱口座」
NEWSポストセブン
昨年9月にはマスクを外した素顔を公開
【恩讐を越えて…】KEIKO、裏切りを重ねた元夫・小室哲哉にラジオで突然の“ラブコール” globe再始動に膨らむ期待
女性セブン
稽古まわし姿で土俵に上がる宮城野親方(時事通信フォト)
尾車親方の“電撃退職”で“元横綱・白鵬”宮城野親方の早期復帰が浮上 稽古まわし姿で土俵に立ち続けるその心中は
週刊ポスト
大谷翔平の妻・真美子さんの役目とは
《大谷翔平の巨額通帳管理》重大任務が託されるのは真美子夫人か 日本人メジャーリーガーでは“妻が管理”のケースが多数
女性セブン
17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者
【新宿タワマン刺殺】ストーカー・和久井学容疑者は 25歳被害女性の「ライブ配信」を監視していたのか
週刊ポスト