そして、土を司る神様が地表に現れるので、土を動かすこともよくないとされています。通常の庭の手入れはかまいませんが、本格的にガーデニングを始めるのは、2月4日以降にした方が無難です。
寒土用は、新しい春を迎えるために心身を調整する時期です。年末の大掃除でやり残したことを片づけるのもいいでしょう。不用品は処分し、部屋の隅々まできれいにして、すっきりとした気分で立春を迎えることができれば、運気に大きな弾みがつきます。
特に、念入りに掃除したいのが、家の中心から見て北東です。風水では、北東は鬼門と呼ばれ恐れられています。そして、方位を季節に対応させると、北東は、冬から春への季節の変わり目、寒土用に当たるのです。
もし、北東の方位が乱れたまま立春を迎えると、今後一年間、悪い変化が続きがちです。反対に、北東をきちんと整えておけば、運気は好転していきます。
そして、食生活では、冬で冷え切った体を温める食材を積極的に摂りましょう。たとえば、羊肉。北海道でジンギスカン鍋をよく食べるのは、肉の中では最も体を温める食材だからです。反対に豚肉は、体を冷やします。沖縄で豚肉がよく食べられるのはこのためです。そして、しょうがやシナモン、唐辛子なども体を温める効果があります。
最近では、寒土用の丑の日にもうなぎを食べるようにすすめられています。うなぎの旬は冬で、身がやわらかく、栄養分も夏のうなぎより高いそうです。今年の冬の土用で丑の日が巡ってくるのは、1月26日。山椒も体を温める食材ですから、うなぎにたっぷりかけてください。
※女性セブン2017年2月2日号