芸能

マッツ・ミケルセンに世界で活躍するための必須事項を聞いた

初日舞台挨拶のチケットは1分で完売のマッツ・ミケルセン

 現在公開中の映画『ドクター・ストレンジ』。「神の手」を事故で失った神経外科医のストレンジが魔術師となり、強大な敵に立ち向かうストーリーだ。

 初日舞台挨拶のチケットが、発売開始わずか1分で完売。入手できないと嘆くファンが続出したのは約半月前のこと。その日、みなが会いたいと願ったのが、この人、マッツ・ミケルセン(51才)だ。

 2012年にドラマ『ハンニバル』で、猟奇的殺人者ハンニバル・レクターの若かりし頃を演じ、その美しさと残虐性を秘めた演技で人気に火がついた。

 もしや恐ろしい人…? と思いきや、現れた彼はいたって温厚な人だった。183cmの長身をわざわざかがめて手を伸ばしたかと思うと、ニコッと微笑んで握手をする。

 今回の来日では親日家のうわさどおり、屋形船に乗ったり、日本酒や寿司、すき焼きを味わう姿がTwitterで話題となった。2年前には、歌舞伎役者・片岡愛之助(44才)の楽屋を訪問。彼の背筋の伸びた正座姿は、“美しい”と評判となった。そのことを伝えると、

「俳優になる前ダンサーをしていたから、膝が柔らかいんです。でも、正座を長くするのは大変ですね。足がしびれるし…、これってデンマーク人だけじゃないよね?」

 と言って、コカ・コーラのボトルを手に取り、ゴクリ。今回の映画では、家族を殺され、悪に転じた闇の魔術師を演じる。そう、またしても悪役!

「人はいろんな側面を持っているから、役柄の性格を模索して、掘り下げていくのがぼくたちの仕事。普段は気づかないような感情を、意識して使うようにしています」

 そう、役作りを語る彼に、世界的に活躍するために大切なことは何かとたずねると、少し考えながら答えた。

「自分が好きなことをするといいと思う。運がよければ、それを誰かが見ていて、活躍の機会をくれるかもしれないからね」

 取材が終わり、再度、手を伸ばした彼は、一瞬、躊躇した。

「ぼく、手が冷たいんですよ。心が温かい証拠ってデンマークでは言うんだけど、日本も同じですか?」

 終始、チャーミングな人柄の彼。この人のどこに悪役のあんな恐ろしい面があるのか。

撮影/森浩司

※女性セブン2017年2月23日号

関連記事

トピックス

12月9日に亡くなった小倉智昭さん
【仕事こそ人生でも最後は妻と…】小倉智昭さん、40年以上連れ添った夫婦の“心地よい距離感” 約1年前から別居も“夫婦のしあわせな日々”が再スタートしていた
女性セブン
去就が注目される甲斐拓也(時事通信フォト)
FA宣言した甲斐拓也に辛口評価 レジェンド・江本孟紀氏が首を傾げた「なんでキャッチャーはみんな同じフォームなのか」
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
NBAレイカーズの試合観戦に訪れた大谷翔平と真美子さん(AFP=時事)
《真美子夫人との誕生日デートが話題》大谷翔平が夫婦まるごと高い好感度を維持できるワケ「腕時計は8万円SEIKO」「誕生日プレゼントは実用性重視」  
NEWSポストセブン
元夫の親友と授かり再婚をした古閑美保(時事通信フォト)
女子ゴルフ・古閑美保が“元夫の親友”と授かり再婚 過去の路上ハグで“略奪愛”疑惑浮上するもきっぱり否定、けじめをつけた上で交際に発展
女性セブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン
12月9日に亡くなった小倉智昭さん
小倉智昭さん、新たながんが見つかる度に口にしていた“初期対応”への後悔 「どうして膀胱を全部取るという選択をしなかったのか…」
女性セブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
無罪判決に涙を流した須藤早貴被告
《紀州のドン・ファン元妻に涙の無罪判決》「真摯に裁判を受けている感じがした」“米津玄師似”の男性裁判員が語った須藤早貴被告の印象 過去公判では被告を「質問攻め」
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン