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「工場芸人」中川家・剛 夢でも冷蔵庫を作っていた工場愛

「工場芸人」中川家・中川剛が工場愛を語る

「うわっ、このドライバーまだ”バリ”がある! バリは表面のギザギザのことで、これを取らなダメなんですよ。工場では初歩的な作業で、製品を組み立てる前にこのバリを削るんです。未だに職業病でチェックしてしまう(笑い)」

 取材現場にあったドライバーを見てそう話すのは、お笑いコンビ・中川家の“お兄ちゃん”こと中川剛だ。彼はお笑いを始める前の20歳の頃、冷蔵庫を組み立てる工場で働いていた。他にも夜勤でパン工場、ペットボトル工場、ステレオ工場、配電を扱う町工場で働いていたという剛。「おかげで人見知りもちょっと直りました」と笑う。

「ぼくは冷蔵庫のワクが流れてきたら卵ケースなどをはめて固定する担当。毎日、朝8時半から夕方まで同じことを繰り返すんです。当時は夢でも冷蔵庫を作っていたほど(苦笑)。冷蔵庫ってスゴい技術が詰まってる。空っぽのワクが、緻密な計算と技術でガシッと寸分違わず完璧に組み立てられていく(誇らしげに)。

 工場見学する際も、最初と最後の劇的変化は見応えがあるはず。完成に近い工程ほど熟練のベテランさんが担当をしていて、動きにも一切ムダがない。効率の良さやバリ取りの丁寧さは、日本人ならではなんやと感心しますね」

【プロフィール】なかがわけ・なかがわつよし:1970年12月4日、大阪府生まれ。弟・礼二と1992年に「中川家」結成。2001年、オートバックスM-1グランプリ初代王者ほか、受賞歴多数。ルミネtheよしもと、なんばグランド花月などの公演に出演。4月28日にはルミネtheよしもとでライブ「ミニコントやりますのでしばらくお待ちください。」(19:00~)を開催予定。

※週刊ポスト2017年3月10日号

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