「このまま大学にいてもオヤジを超えられないと思ったんです。親には役者になるからって大見栄切ったけど、なり方もわからない。仕送りもなくなるから生活するのでいっぱいいっぱい。演技の勉強もしなきゃなって思いながら、3年間バイトばかりしてました」(ダイキ)
紆余曲折あった2人は、殺陣の舞台で出会う。歩んできた道も性格も正反対だったが、“ぶれない夢”で意気投合。
「2人なら面白いことができるかもっていう、わけのわからない自信があって。これが最後のチャンスと思って、一緒にワタナベエンターテインメントの養成所に入りました」とコージ。
夢を見ることなく、ひたすら安定志向で、大きな苦悩も苦労もせず年を重ねる若者が増えているなか、2人は決してぶれなかった。どうしてそうできたのか? コージが言う。
「アメフトで、必死に努力した結果、勝つうれしさを知りました。だから裏でどれだけ努力、苦労したかが重要だと思う。たぶん今はSNSで誰でも発信できる便利な世の中だから、あれもこれもやりたいって夢がぶれやすいのかもしれないですね」
ダイキも「お金じゃない、自分が何をしたいか」とまたしてもキメ顔で力強く言い、こう続けた。
「だけど何でも“できます、やります”ってすぐに言うわりに、せりふが飛んだりするからブルゾンさんには“大口叩き太郎”って呼ばれてるんですけど(笑い)」
ブルゾンにはこんな持ちネタがある。
「男はガムと一緒。味がしなくなったら、また新しいガムを食べればいい。だって、地球上に男は何人いると思っているの?…35億!」
外見だけじゃなく内面もハイスペックな2人。ブルゾンの「35億分の2」に選ばれたのは、必然なのかも!
※女性セブン2017年3月30日・4月6日号