『もう、がまんできない。離婚です』と彼が妻の悪口をLINEで送ってくるようになり、その直後には、すかさず彼女から『ひどすぎます』と、彼からきたLINEを張り付けてくる。
ふたり個別のと、3人合同のLINEもあるから、送信のたびに気が抜けない。
ただでさえ夫婦げんかの仲裁ほどバカくさいことはないのに、気の立った人の電子文字投げつけ合いに首を突っ込むなんて、愚の骨頂。
でも『誰にも話せないからお願い』と言われたら逃げきれず反応しちゃう。結果、Yくんから『あっちにはこう言い、こっちにはこう言う。そんなに信用できない人とは思いませんでした。いままでありがとうございました』と、絶縁宣言。
頭を冷やしたふたりから、『ごめんなさい』のLINEが来たけど、生憎それで水に流せるほど心が広くないんでね。
数日前の彼の激怒メールを読み返しては、いても立ってもいられず、原稿より思いをこめた文字を打つ。みんな“保存”にして、一通も送らなかったから、無事だったけど、あの時、ちょっと指が動いたらどうなったか。そんなことがあって、メールの応酬がしにくいガラケーに私は逆戻りしたの。
※女性セブン2017年3月30日・4月6日号