国内

オバ記者 ネットにうんざり「人を引き離すこともある」

ネットのコメント欄にオバ記者が怒

 女性セブンの名物アラカン記者“オバ記者”こと野原広子が、世の不条理に物申す! 今回のターゲットは「ネット」です。思うところがあり、スマホからガラケーに戻したというオバ記者が吠える!

 * * *
 一時期、すごく仲良しだったTさんと数年ぶりに会って話したら、「日本は最低最悪の国」とやたら鼻息が荒い。

「まだニュースはテレビで見ている?」と、上から目線。で、あるブロガーの名前をあげ、「もし今の日本がどうなっているか知りたいなら、読むべき」と真剣そのものなの。

 読んだわよ。口の中が苦くなるそのブログを。福島第一原発は放射能漏れがひどく、東京は汚染されているというのがまず前提。そして『10年以内に日本の人口は4000万人に減る』だの、『政府が国家主権を投げ出す日が必ず来る』だの。

 これがまともな日本語で書いてあるなら、私も身を乗り出したよ。けど、「鷲」(わし)、「牛~」(もう)、「…鴨知れん」(かもしれん)と書く71才ブロガーが信じられるわけがない。

 ま、そのジイさんはどうでもいいけど、Tさんの変貌ぶりが悲しくてね。パソコンは人と人をつなぐけど、引き離すこともあることを思い知ったわよ。

 それからしばらく、毒を食らわば皿までの心境で、ブログや“コメント欄”を読み漁あさったけど、匿名の人が発する口汚さと言ったらない。根拠なんかなくても政治家の悪口を言っていると、自分が何様かになったようでいい気分みたいなのよ。

 内容はさておき、その心情はヒシヒシ伝わってきて、人ってこんなにイヤな生き物だったっけ、と読むほどに気が滅入って仕方がないんだわ。

 そんな私も、日々の調べものにはパソコンは欠かせないし、日に何回、「ネット」が頭をよぎるか。この道具が私の脳の回路にまで入り込んでいると思うとゾッとする。

 けど、電車の中で、旅先で、ここにタブレットがあったらどんなにいいかとも思うわけ。しかしさ、「人のふり見てわがふり直せ」がきかないのがスマホの怖いところ。スマホを持ったら最後、ここで文句を言ったことを、自分もほとんどしてしまうと思う。ああ、もう、こんな邪悪な機械と仕組み、誰が作った!

※女性セブン2017年3月30日・4月6日号

あわせて読みたい

関連キーワード

関連記事

トピックス

山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン