スポーツ
2017.03.27 11:00 週刊ポスト
最強の靴職人 アディダスとの専属契約解消で青学大が激震

「最強の靴職人」三村仁司氏
箱根駅伝3連覇を果たした青学大の“足下”を揺るがす事態が起きている。「最強の靴職人」三村仁司氏(68)が、青学大のスポンサーであるアディダスジャパンとの専属契約を3月末で解消するのだ。
三村氏は1966年、オニツカ(現・アシックス)に入社。1974年から40年以上にわたり、競技者向けのオーダーメイドシューズを製作してきた。高橋尚子や野口みずきも三村氏の靴で五輪の金メダル(マラソン)を獲得している。
独立した10年に靴工房「ミムラボ」を設立してアディダス専属になり、2012年にアディダスが青学大とパートナー契約を結ぶと部員の靴も担当。三村氏は選手の足型をとってフォームの癖などを見抜き、それを補う靴を作る“名工”だ。三村氏の靴が使われるようになってから、青学大では故障が減り、選手層に厚みが増した。三村氏の“離脱”は、一大事なのだ。
三村氏はかねてからアディダスが独自開発し大ブームとなっているクッション材「ブースト」について「着地の際にわずかなブレを生じさせ、選手の疲労につながる」と疑義を唱えてきた。方針の違いが決定的になったのか、三村氏に聞いた。
「ブーストはネックの1つですが、それだけではありません。話し合ってきたが、向こうも方針がある。選手が戸惑わないよう3月末で区切りにしました」
つまり青学大チームもアディダスを通じて三村氏のシューズの提供を受けられなくなるということになるが、三村氏は「それは向こう(青学大)が決めること」とあっさり。
青学大に見解を尋ねたが、回答は得られなかった。
関連記事
トピックス

マヂラブ野田の陰に隠れがちな相方・村上の実力 R-1も狙える逸材
NEWSポストセブン

2021年ドラマ界 綾瀬はるか、杉咲花ら、年女の主役級が活躍
女性セブン

稲垣吾郎の結婚は? 熱愛がパッタリ報じられなくなった背景
NEWSポストセブン

慰安婦問題 日本の拠出金の「残りの5億円」が韓国内での火種に
週刊ポスト

桐谷美玲と三浦翔平のベビーカーでお出かけ姿 愛犬家マナーにも好印象
NEWSポストセブン

年寄株取得の目処立たぬ白鵬 コロナ引退の行く末には廃業の危機
週刊ポスト

田中麗奈「なっちゃん」から23年!吹っ切れたカジュアルウェア撮
NEWSポストセブン

「山口組若頭射殺事件」 最後の生き残り・中野太郎元会長の死
週刊ポスト