全国で4300万人が罹患していると言われる高血圧。症状がなくても「減塩しなければ」と感じている人は多い。一般に2週間程度で減塩食に慣れると言われているが「味が薄くておいしくないのでは」というネガティブなイメージも根強い。
女子栄養大学の田中明さんによれば、みそ汁など味を薄くしたくない汁ものは量を半分にする、ラーメンやうどんの汁は残す、塩分が多い加工食品を避ける…などが始めやすい方法だという。
また、塩専門店『塩屋』の片野晃さんは、ミネラルバランスがよく味にコクがある塩を選べば、少ない量で味付けできるし、ナトリウムの含有量が少ない塩を選ぶのも、結果的に減塩になるという。
以下、健康にいい塩の選び方について解説する。
【専門店が流行中! テイスティングして好みの塩を選ぶ人も】
国内外の約300種類の塩がずらりと並ぶ『塩屋』。“ソルトソムリエ”が、塩の特徴や調理法、素材との相性などを教えてくれる。
【WHOが推奨する一日あたりの塩分摂取量はわずか5g!】
日本高血圧学会のガイドラインでは、高血圧の患者の塩分摂取量は1日6g未満。現状、女性で8.8g~10gの塩分を摂取している日本人には、かなりキツイ数値だ。
「イギリス人は3g程度。WHOの推奨量は5g未満。日本人は大幅にオーバーしています」(田中さん)
【お菓子に含まれる塩分量がひと目で分かる!】
これまではナトリウム量の表示だったが、2015年から食塩相当量がズバリ表示されることに。
「加工食品には意外と多くの塩分が含まれます。ハムやソーセージ、ちくわなどの練り物は特に塩分が高い」(田中さん)
お菓子や加工食品は、表示をチェックしてから選べば“うっかり塩分”を減らせる。
※女性セブン2017年4月13日号