国内

森友疑惑で急に元気な麻生太郎氏 狙うはキングメーカーの座

森友学園騒動で麻生太郎氏が元気に?

 森友学園疑惑が盛り上がれば盛り上がるほど、自らの失策やスキャンダルが忘れられたと得をする人たちがいる。築地市場の移転問題で旗色が急速に悪化した小池百合子・東京都知事や、南スーダンPKO部隊の日報を隠していたことが発覚した防衛省、天下り問題で大量の処分者を出した文部科学省や飛び火を受けた外務省などだ。政界を見ると、森友疑惑の炎上で急に元気になっているのが麻生太郎・副総理兼財務相だ。

 財務省は国有地格安売却疑惑の本丸であり、麻生氏の側近中の側近、鴻池祥肇・参院議員と籠池氏の接点も明らかになった。それにもかかわらず、麻生氏は政治家の関与について、

「いろんな陳情を聞き、近畿財務局につないでやるのは普通のこと。それをするのが仕事の一つだ」

 と平然といってのけた。潔白を証明しようと躍起の安倍首相とは対照的に余裕綽々(しゃくしゃく)。首相のあがきを“高みの見物”しているようにも見える。

 永田町では、万が一、安倍政権がこの問題で大打撃を受けて退陣となった場合、麻生氏の首相返り咲き説が取り沙汰されている。しかし本人は親しい政治家に「別れた女房(首相の座)とは一緒にならないよ」と笑い飛ばしたという。

「麻生さんの狙いは返り咲きではなくキングメーカーの座。そのために麻生派の勢力を拡大し、岸田派や谷垣グループと合併して党内最大派閥をめざす大宏池会構想を進めている。一強状態だった安倍首相がダメージを負って弱体化するのは好都合じゃないか」(自民党額賀派幹部)

 森友学園に便宜を図った疑いが濃厚なのに国会で「法令違反はない」「記録は破棄した」と知らぬ存ぜぬを押し通している財務省の高官たちも内心では笑っているようだ。

トピックス

10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン