芸能

鑑識のプロに聞く 指紋採取「刷毛ポンポン」は本当にやる?

「鑑識のプロ」がドラマ監修を語る(小川己奈夫氏)

 最近の刑事ドラマは現職の警察官が観ても「よくできている」と感じるという。それもそのはず、制作の裏側では豊富な知識を持ったプロたちが「警察監修」として携わっているのだ。

 4月17日から放送される「月9」ドラマ『貴族探偵』(フジテレビ系)。この作品で監修デビューしたのが、小川己奈夫氏だ。警察官として32年にわたって鑑識一筋で勤め上げたプロフェッショナルは、どのような想いで監修に臨んでいるのか。

 * * *
 普通はそれぞれの課を一通り経験するものですが、私の場合は鑑識、それも指紋の鑑識ばかり。そういう意味ではちょっと変わり種だと思います。

 監修の世界ではまだまだ新米ですが、現在は『貴族探偵』の現場にお邪魔しています。コメディタッチのドラマですが、警察が関わるシーンはシビアに演出しています。最初は私の知識が役に立つか不安でしたが、この作品の現場でも少しアドバイスできることがありました。

 鑑識役のエキストラさんは経験者の方だったので、「これまでどういうふうに演じてこられたか見せてください」とお願いしたら、指紋を取る際に粉を塗布する刷毛を壁の上でポンポンと軽く叩くようにやってくれました。ドラマではよく見るシーンですが、実はこれはリアルではない。

 実際の現場では大きく優しく、撫でるように左右に動かすのが主流です。そうお伝えすると、「こっちの方が動きも大きくてテレビ映りもいい」ということで採用されました。

 また指紋採取では、浮き出た指紋をゼラチンシートに写し取るのですが、取ったあと、シートを光に透かして確認するんです。そうした“鑑識っぽい”リアルな動作を加えてもらいました。監督さんは動きのあるシーンを撮りたいとお話しされていたので、リアルでかつ動きが出るような監修を心がけています。

関連記事

トピックス

ギャンブル好きだったことでも有名
【徳光和夫が明かす『妻の認知症』】「買い物に行ってくる」と出かけたまま戻らない失踪トラブル…助け合いながら向き合う「日々の困難」
女性セブン
破局報道が出た2人(SNSより)
《井上咲楽“破局スピード報告”の意外な理由》事務所の大先輩二人に「隠し通せなかった嘘」オズワルド畠中との交際2年半でピリオド
NEWSポストセブン
『君の名は。』のプロデューサーだった伊藤耕一郎被告(SNSより)
《20人以上の少女が被害》不同意性交容疑の『君の名は。』プロデューサーが繰り返した買春の卑劣手口 「タワマン&スポーツカー」のド派手ライフ
NEWSポストセブン
河村勇輝(共同通信)と中森美琴(自身のInstagram)
《フリフリピンクコーデで観戦》バスケ・河村勇輝の「アイドル彼女」に迫る“海外生活”Xデー
NEWSポストセブン
ポジティブキャラだが涙もろい一面も
【独立から4年】手越祐也が語る涙の理由「一度離れた人も絶対にわかってくれる」「芸能界を変えていくことはずっと抱いてきた目標です」
女性セブン
生島ヒロシの次男・翔(写真左)が高橋一生にそっくりと話題に
《生島ヒロシは「“二生”だね」》次男・生島翔が高橋一生にそっくりと話題に 相撲観戦で間違われたことも、本人は直撃に「御結婚おめでとうございます!」 
NEWSポストセブン
木本慎之介
【全文公開】西城秀樹さんの長男・木本慎之介、歌手デビューへの決意 サッカー選手の夢を諦めて音楽の道へ「パパの歌い方をめちゃくちゃ研究しています」
女性セブン
大谷のサプライズに驚く少年(ドジャース公式Xより)
《元同僚の賭博疑惑も影響なし?》大谷翔平、真美子夫人との“始球式秘話”で好感度爆上がり “夫婦共演”待望論高まる
NEWSポストセブン
綾瀬はるかが結婚に言及
綾瀬はるか 名著『愛するということ』を読み直し、「結婚って何なんでしょうね…」と呟く 思わぬ言葉に周囲ざわつく
女性セブン
中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
やりたいことが見つかると周りがみえなくなるほど熱中するが熱しやすく冷めやすいことも明かした河合優実
大ブレイクの河合優実、ドラマ『RoOT/ルート』主演で感じる役柄との共通点「やりたいことが見つかると周りが見えなくほどのめり込む」
NEWSポストセブン
昨年9月にはマスクを外した素顔を公開
【恩讐を越えて…】KEIKO、裏切りを重ねた元夫・小室哲哉にラジオで突然の“ラブコール” globe再始動に膨らむ期待
女性セブン