あるキャストが水たまりの水で絵を描いたことから広まった“カストーディアルアート”
◆カストーディアルキャスト<カストーディアルとは、保護や保管の意味。清潔を保つ掃除だけでなく、ゲストのお手伝いなど多くの仕事をこなす>
「ひとつの場所に留まらず、自由に動ける。そこが好きなんです」。お掃除をする“カストーディアルキャスト”を務める岡部友香さんは、誕生日のシールくださ~いと言われれば、にっこり対応。道案内に、記念撮影、地面にササッと絵も描いてしまう。その仕事は、多岐にわたる。
自由さが気に入っているとはいえ、冬は冷たい海風が吹き、夏は強烈な日差しで、日焼けがキツイ、と笑う。
ゲストの記念写真を撮っていた彼女を見たある夫婦から、対応に感動したので一緒に写真を撮ってと声をかけられたことも。嬉しい反面、自分の仕事が常に見られているという責任も痛感する。
水とほうきで地面に絵を描くカストーディアルアートは、数年前にあるキャストが思いつきで始め、今では定番に。
誰でも描けるわけではないので、岡部さんに出会えたらラッキーだ。彼女のレパートリーは約10種類。実は岡部さんはミッキーが一番難しいと感じているのだという。1年間の練習期間を経て納得できる絵が描けるようになった。掃除の合間に、1日に5~10回ほど描く。
※女性セブン2017年5月4日号