25歳未満の“出演自粛”はアニメCMにまで及んでいる。昨年、キリンが缶チューハイ「氷結」のアニメCMをネット配信したところ、アルコール薬物問題全国市民協会などから「ゲーム・アニメ、SNS、声優アイドルなど若者文化を飲酒シーンに搦めており、登場人物は21歳の声優と25歳のイラストレーターの姉妹という設定、未成年に大いにアピールする内容」と問題視され、配信を中止した。
ちなみに業界のCM出演者の年齢制限はノンアルコール飲料にまで及び、「未成年を広告モデルに使用しない」と決められている。こうした酒の広告規制の強化は「タバコ」の時とそっくりだ。
タバコは2004年の財務省の指針改定でテレビ・ラジオでの銘柄CMが全面禁止されたが、ビールや缶チューハイのCMがテレビから消える日が近いかも知れない。
※週刊ポスト2017年4月28日号