◆相撲茶屋からチケットを買えるのは誰?
東京開催の場所の場合、「高砂家」や「四ッ万」などの屋号を持ち、国技館内の通路脇に軒を連ねる20軒の「相撲茶屋」がチケット販売の過半を取り仕切る。その大半は、角界関係者の親族や後援者が経営に携わっており、20軒すべてが相撲協会も出資する国技館サービス株式会社の傘下にある。
「最優先されるのは毎回15日間を通しで購入してくれる得意先。取り扱うチケットの約8割をそうした上客に回す。残りの2割ほどを1日ずつバラ売りしていきます。
野球賭博や八百長などのスキャンダルによって相撲人気が低迷した時代は、誰でも国技館サービスに電話して茶屋につないでもらえば券を売ってもらえたが、今は一見には厳しいでしょうね。ただ、この相撲ブームのなかでも、茶屋は少しでも高くチケットを買ってくれる上客を探している」(同前)