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恋すると分泌されるドーパミンが冷静な判断を妨げる

脳が語る「ゲス恋」(写真/アフロ)

 どんなに冷静沈着な人物でも、恋愛感情が絡んでくると途端におかしなことになってしまう──。それは一体どういうことなのか? 著書に『死ぬまで健康でいられる5つの習慣』がある脳神経外科医の菅原道仁さんが、恋愛感情と脳機能の関係を解説する。

 * * *
 異性に恋愛感情を持つと、私たちの脳内にはドーパミンという物質が大量に分泌されるといわれています。ドーパミンは「脳内麻薬」「快楽物質」などともいわれるとおり、幸福感が得られます。このような現象は、男女同じく起こるメカニズム。

「恋は盲目」──。だめんずだったり、ゲスだったり、どんなに周りから止められても、思いを抑えることができなくなるのにも脳が密接に関係しています。

 ドーパミンには脳内の『扁桃体』や『頭頂側頭結合部』と呼ばれる部分の動きを鈍くする働きがあります。それらの場所は、相手を疑ったりすることによって、批判や客観的・冷静な判断をつかさどる場所。つまり年齢にかかわらず、ドーパミンが大量に発生すると正確な判断ができなくなります。

※女性セブン2017年5月11・18日号

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