ライフ

物忘れ防止の習慣「よく噛み、適度に飲酒し、おおらかに」

「海馬」を鍛えて物忘れにサヨナラを(イラスト/アフロ)

 食品メーカーが2015年、40~60代の男女1200人に調査したところ、「物忘れをすることがある」と答えた人は79.5%にも上った。加齢によって物覚えに不安を感じる人は多い。

 物忘れのほとんどは、脳の中心部にある「海馬」という部分が関係している。横浜新都市脳神経外科病院の眞鍋雄太医師が解説する。

「海馬は脳に保存された情報を取捨選択し、出し入れする役割があります。加齢とともに海馬の機能が衰えることで、記憶がうまく取り出しにくくなる。つまり、海馬を鍛えれば物忘れも防げます。生活習慣を変えるだけで、大きく変わりますよ」

 たとえば、食事中であれば、「よく噛む」ことが重要だ。脳への血の巡りがよくなり、栄養素をたくさん取り込んだ脳が活性化され、海馬が鍛えられる。

 うどんやラーメンなどすすって食べる麺類は、お米に比べて噛む回数が少ない。つまり、よく噛むお米を積極的に食べる方が記憶力の維持に効果があるのだ。

 また、適度な飲酒は動脈硬化を防いで血の巡りをよくするので、記憶力維持に効果が高い。ビールなら中瓶1本、ワインならグラス1杯、日本酒なら1合未満が1日の適量。飲みすぎは脳細胞を傷つける活性酸素が発生するので要注意!

 自分の考えを押し通してばかりでは頭を使うことが少なくなり、脳の活動量が減る。つまり、ワガママな人ほど記憶力が低下しやすいのだ。他にも、融通が利かない、頑固だといわれる人も危険。逆に、おおらかな人は相手の気持ちや次の行動をよく考えるので、脳がいつも活動的になり、物忘れをしにくくなる。

 以上3点。「覚えられない!」と泣く前に、身近なところからお試しあれ。

※女性セブン2017年5月11・18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
若隆景
序盤2敗の若隆景「大関獲り」のハードルはどこまで下がる? 協会に影響力残す琴風氏が「私は31勝で上がった」とコメントする理由 ロンドン公演を控え“唯一の希望”に
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン