できることなら、医療ミスが起きにくい病院を選んでかかりたい。医療行為そのものよりも、医師や看護師など病院スタッフが過重労働を強いられている「ブラック病院」ほど医療ミスが発生するリスクが高まることが分かっている。患者として病院へ行ったとき、どんな点に注意を払えば、その病院がブラックかどうか判断できるのか、判断材料として看護師の様子に注目しよう。
■話かけてもナースが立ち止まらない
常に看護師が忙しく走り回り、患者が話しかけても立ち止まらない病院には注意したい。現役看護師で作家の宮子あずさ氏がいう。
「緊急時以外に患者が声をかけても足を止めて話をしてくれない看護師は忙しすぎる。余裕がない労働環境で、過労に陥っている恐れがあります」
■ナースステーションが妙に静か
ナースステーションを外側から見るのも、判断の目安となる。注視すべきは看護師に笑顔が見られるかどうかだ。
「笑い合いながら仕事ができるのは看護師の心に余裕がある証拠です。ナースステーションが会話に溢れているということは、看護師と医者の関係も良好である可能性が高い。逆にナースステーションが静かだと、看護師同士や医師との関係がうまく築けていない可能性があり、看護師が気付いた患者のちょっとした変化を医師と共有できなかったりする」(同前)