前回の東京オリンピックがあった64年に登場したのが、カルビーの「かっぱえびせん」です。余談ですが、カルビーの社名はカルシウムの「カル」とビタミンB1の「ビー」を組み合わせた造語だとか。ロッテの「ガーナミルクチョコレート」も同い年です。65年には、ブルボンの「ホワイトロリータ」が登場。もちろん、このロリータにはいかがわしい意味はまったくありません。ホワイトな気持ちで食べましょう。
1960年代も後半に入りました。66年に登場したのがグリコの「ポッキー」と、亀田製菓の「ピーナッツ入り柿の種」。夜のお店でしばしば食べている人も多いのではないでしょうか。今年で51歳の方は、今度このどちらかが出てきたら「こいつ、俺と同い年なんだぜ」と言って、お店のおねえさんにちょっとだけ感心してもらいましょう。67年には森永製菓から「チョコフレーク」と「チョコボール(キョロちゃんバージョン)」が発売されました。
明治が「カール」を出した68年には、ハウス食品が「シャービック」を発売。今年の夏は、久しぶりにあの味と再会してみてはいかがでしょうか。アポロ11号で人類が初めて月面に到達した69年に生まれたのは、明治の「アポロチョコ」や森永製菓の「ハイソフト」。西日本では超メジャーな存在であるマスヤの「おにぎりせんべい」も、この年の生まれです。最近は東日本でもちらほら見かけるようになりました。
さあ、さっそくスーパーやコンビニで、自分と同い年のお菓子を買い込みましょう。同い年の同僚や友達といっしょに食べたら、懐かしい話題に花が咲くこと間違いなしです。ただ、よかれと思って、近い年代の女性に「このお菓子、君と同い年だから買ってきたよ」とプレゼントするのは、ちょっと危険。「うるさいわね!」と怒られて「あれ、おかしーなー?」と首をかしげることになりそうです。