岸田:50~60代はまだ心身ともに元気。バブルを経験した世代なので、モノやヒトに対する興味はいまだに旺盛です。いくら貯めこんでもあの世にカネは持っていけないし、相続税でドッサリ国に持っていかれるのが関の山。ならば自分が生きている間に好きなことに全部使ってしまった方がいい。ケチケチせずに自分に投資すれば、年を取っても女性が寄ってくるようになります。
〈つまり、本誌・週刊ポストが提唱する「死ぬまで現役」を体現できるということだ〉
岸田:“投資”というと、金がかかるイメージですが、そんなにお金をかけなくても「ちょいワルジジ」にはなれるんです。
病気をしたときのための治療費や、自分の葬儀のときの費用を気にしてやりたいことを我慢しながら老後を過ごしていたのでは、「精神的下流老人」に成り下がってしまう。それではもったいない。
〈岸田氏は、「まず手をつけるべきは外見」だと語る〉
岸田:女性は初対面では、とかく「外見」を気にします。しかし逆にいえば、服装を気にするだけで雰囲気をガラリと変えることができる。
ここで注意すべきポイントは、「高級ブランド品なら格好良くなれる」のではないということ。『GG』では高級な時計や服も紹介しますが、一番大切なのはサイズ感です。年を取るとダボッとした服を着がちですが、体に合ったサイズの服を着ましょう。それだけでグッとお洒落な印象になります。
最近は、数千円で体型に合わせて服をリフォームしてくれるお店が増えている。ファストファッションブランドやセールで買った洋服でも、丈をつめたり、サイズを少しタイトにしてもらうだけで格好良く見えるようになるんです。
ちなみに、いま僕が穿いているショートパンツは6万円くらいですが、白いシャツは800円。それでもキマっているでしょ?