「およそ5年間の追跡調査が実を結んだ。何度も“切られた(見失った)”が、都内で革マル派が極秘で開いた会議を突き止め、本名を知る手掛かりをつかんだ。そこから植田が神奈川県の団地に本名の新田で住民登録していることを把握した。植田は携帯電話や免許証も実名で取得していた。
実は家宅捜索の際、植田が書いた文書も入手したが、そこには“俺はもう(革マル議長を)やめたい”との言葉が綴られていた。普通は大坂のように証拠隠滅するのが鉄則だから、“やめたい”という言葉は本心に思える」
70歳ともなれば、長年の逃亡生活に疲れ果てたとしても不思議ではない。
※週刊ポスト2017年6月30日号