誰にでも死はやってくると思うようになりました。小さな子供が元気に遊んでいるのを見ても、いつしか死ぬんやなあというむなしさも感じます。誰しも生命が終わるときがある。そう気づいたときに、そこからどうやって逃れられるのか、答えがないと思うんです。

 今、私の心が生きている空間と死の空間を行ったり来たりしているなら、居直るわけじゃないけれど、じたばたせず、生きている空間では少しでも明るくしていようと思うんです。

 それでも、自分ががんになって働けず、ステージIVという現実を完全には受け止めきれていません。

 今年1月に退院して、入院から通院に切り替えました。病院の待合室で待っていると腰が痛くてしょうがない。食欲もなくなって、それまでは乗れていた自転車にも乗れなくなって、それで通院も無理やと、つい最近、6月5日に在宅医療に切り替えました。

 毎日、訪問看護師のかたが来てくれて、先生も週に1、2回来てくださるんです。不安もあるけど、安心が先にあります。助かりますね。今、家の中は、なんとか歩けるんです。前は痛さで眠られんときもあったけど、薬のせいか、ここ数日はゆっくり朝まで眠れています。うれしいですわ。

 そやから、台所にも立って自分で料理を作りますし、トイレも掃除も洗濯も自分でやります。痛くて立てないときも、這ってでも自分でトイレに行きます。できる限り、自分のことは自分でやっていきたいと思っているんです。今のところはそのつもり。ようできんようになったら「助けて!」と言うようにしますわ。

 でも、病院はいや。病院では死にたくない。同じ死ぬなら、ここ、家で死にたい。病院の壁やカーテンを思い出すだけでも嫌です。家で少しでも楽しく過ごしていれば、たまには昔から仲のいい友達も来てくれて話して笑えるし、少しは好きなお酒も飲める。そんな暮らしで終わっていきたい。そう思うようになりました。

※女性セブン2017年7月27日号

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