【疑問】
最低限、セカンド医師に伝えるべきことは?
【回答】
時間が限られているため余計な話をしている暇はない。事前に医師に聞くべきことをメモしておくことが重要だ。
「それまでの診療過程を箇条書きにして、『初期症状は〇〇で主治医に××と診断されて、△△という治療法を勧められた』と簡略に伝えることが重要です。現在の仕事や持病の有無、性生活を続けたいかといった意思も伝えておくべき。それによって紹介してくれる治療法も変わってきます」(医療ジャーナリスト・油井香代子氏)
SO外来を担当する東京都立多摩総合医療センター外科部長の森田泰弘・医師がいう。
「自分の病気についてある程度勉強をしておいてもらえるとSOがスムーズになる。ネットなどでがんの種類ごとに治療法ガイドラインにもアクセスできるので、できれば目を通しておいてほしい」
また、森田氏はSO担当医の立場から、「自分の望む治療法」を伝えることが必要と指摘する。
「根治が目的なのか、わずかな可能性にかけて手術をしたいのか、痛みが我慢できるのか、経済力はどうかなど、大まかな方向性をはっきり示してもらうと話が進みやすい」