さらに、民泊仲介サイトもエアビーアンドビー以外に中国人向けの「途家」「自在客」「住百家」などが花盛りだ。支払いもオンライン決済サービスの「アリペイ」や「ウィーチャットペイ」などを利用すればスマートフォンで瞬時にできる。もはや中国人のやりたい放題、何でもありの状況なのだ。
このままでは、日本の旅行代理店はジリ貧だろう。数年後には業界地図が大きく塗り替わっているかもしれない。業務内容やコスト構造、採用人材など、ビジネスモデルを早急かつ抜本的に改革しなければ、JTBをはじめとする大手も、てるみくらぶの二の舞になりかねない。
※週刊ポスト2017年8月4日号