やり取りはセカンドオピニオンのようだが、実はこれ、インターネットサイト「アスクドクターズ」でのQ&Aの一例である。
読者は医療に対する日々の疑問を書き込むが、回答しているのは市井の人々ではなく、各診療科の現役医師だ。サービスは有料で月額300円。回答者として登録している医師は実に5100人以上で、これまで1000万件以上の質問が寄せられた。早ければ即日回答が来る。しかも、追加の質問は何度でも可能だ。
つまり、主治医とのやり取りで疑問に思っていることなどを手軽に聞くセカンドオピニオン相談サイトとして利用することができるのだ。医療ジャーナリストの油井香代子氏は、アスクドクターズをこう評価する。
「回答者には総合病院の部長から若手医師まで、万遍なくそろっている。医師の多くは匿名で、カルテも見ていないため、正式なセカンドオピニオンではありませんが、セカンドオピニオンの“最初の窓口”としては参考になるでしょう。処方された薬の分からない点とか、そもそもセカンドオピニオンをどう取るのかとか、そうした初歩的な質問を気軽にできるのが優れています」
※週刊ポスト2017年8月4日号