ライフ

大岡裁きの大岡忠相 60歳過ぎての異動先で陰湿イジメ受けた

源頼朝の晩年は謎に包まれているという

 あの偉人たちは「定年後」どんな生活をしていたのだろうか? まずは、征夷大将軍として鎌倉幕府を開いた源頼朝(1147~1199)。日本の歴史の転換を成し遂げた人物であるが、その晩年は謎に包まれている。歴史研究家の河合敦氏(多摩大学客員教授)が解説する。

「鎌倉幕府の正史『吾妻鑑』には、頼朝が死ぬ前後の1196年1月から1199年1月までの3年間の記述が欠落しているのです。同時代の他の文献には、頼朝の死は“急死”とも“過労”とも“糖尿病”とも記されている。

『吾妻鑑』では死因を“相模川大橋の落成式の帰りに落馬し、それがもとで亡くなった”としていますが、それが記されたのは頼朝が死んでから13年後です。つまり、死因は定かでないうえに、『吾妻鑑』は幕府に都合良く書き換えられた可能性があります。そのため、頼朝は暗殺されたという説も根強いのです」

「三方一両損」の“大岡裁き”で名を残す江戸時代の町奉行・大岡忠相(1677~1752)はこんな目に遭った。

 忠相が町奉行の時代、江戸では米価が低迷しているのに、その他の物価が上がるという現象が起きた。そうなると、米で給料を受け取る武士たちは生活に困る。

「忠相は“両替商が金と銀の為替を不正に操作している”と思い込み、両替商を厳しく処罰しました。怒った両替商たちが幕府の高官に談判した結果、忠相は旗本でありながら大名の役職である寺社奉行に配置転換されました。

関連キーワード

関連記事

トピックス

記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO
《国分太一コンプラ違反で解散のTOKIO》山田美保子さんが31年間の活動を振り返る「語り尽くせぬ思い出と感謝がありました」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
モンゴルを訪問される予定の雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、「灼熱のモンゴル8日間」断行のご覚悟 主治医とともに18年ぶりの雪辱、現地では角界のヒーローたちがお出迎えか 
女性セブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン