とりあえずは家族から始めて、親族、友人、同僚、ご近所さん、などなどあなたの身のまわりの人々をリストアップしていきましょう》

 知らせるタイミングを4つに分類した表のほか、当せん金を分与する際の注意事項、贈与税などについても細かく解説されている。

 さらに、《当せんして何が変わるか》という項目を読み進めると思わず居住まいを正してしまう。

《当せんしたことで、あなたの経済状態や人生設計は以前と変わったものになったかもしれません。でも知っておいてほしいのは、あなた自身、あなたの性格そのものは、当せんを機に大きく変わったりはしないということです。

 海外の当せん者の感想などを見ても、ほぼ全員が当せんしたことで人生がハッピーになったと答えつつも、生活には変化があったが、性格にはこれといった変化はないと述べています。(中略)あなた自身が変わらなくても、会社や近所づきあいなど、あなたを取り巻く環境に変化が生じたかもしれません。そういう時こそ、“当せんしても自分は自分”という考え方やふるまいが必要とされます》

 まるで哲学書の一節のようだ。

 最終第三部のテーマは、必要なもの・ことに当せん金を使ったあと、残ったお金をどうすべきか。

《残したお金はそのまま置いておけばいいと考えている人がいるかもしれません。でも、残したお金をうまく運用できれば、あなたがこれまでに立ててきた人生設計やファイナンシャルプランが、より豊かなものになるはずです》

 貯蓄と投資、運用の注意点に添えて、こんな言葉も登場。

《あなたにもしものことがあった場合に、残したお金のことで家族や親族内でトラブルが起こらないようにするために、弁護士に相談して遺言状を作成しておくことをおすすめします》

 人間不信になりそうだったり、現実的な運用を考えさせられたりと、いいことずくめというより思ったよりも怖い高額当せんの“リアル”を味わい、思わず吐息…。

 1等・前後賞が当たるサマージャンボ宝くじは8月10日まで発売中。8月20日の発表より一足早く、高額当せん者の気分を“予習”して、いざ!

※女性セブン2017年8月17日号

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