佐藤:ぼくも生まれ変わるなら男ですね。もちろん男側しか知らないっていうのもあるんですけど(笑い)。女性は男みたいに単純じゃないから人間関係が複雑そう。たまにテレビでママ友内でのトラブル特集!みたいなのをやっているのを見ると「コレ、本当!? 怖い怖い怖い!!」ってなっちゃう。
田中:男に比べて、女性の人間関係は難しい印象がありますね。
佐藤:あとぼくがちょっとヒヤヒヤしてしまうのは、女性が彼氏や旦那のグチをこぼす時。悪気はないんでしょうけど、男ってたとえその時にけんかをしていたとしても自分のパートナーの印象が悪くなるような内容をあまり他人に話したりしないので、その点はお手柔らかにお願いしたいなと。
田中:まあ女性って共感し合いたいので、何の気なしにプライベートの話を始めて、気がつくと深い話をしちゃっているというケースが多いのかもしれません。
錦戸:でも、女性は出産があって本当に大変だと思う。ぼくはまだ結婚していないので説得力ないかもですが、男性も育休を絶対取るべきだと思う。そのときは「あぁ~、やらなあかんのかぁ~」というネガティブな気持ちではなく、愛する嫁のために「やってあげたい」という気持ちで努力をしていきたいですね。
佐藤:やっぱり家族の存在は大きい。いてくれるから安心もできるし、「行ってきます」と言う時には身が引き締まるんです。
錦戸:そう。男はやっぱり金を稼がんとアカン! お金ってサバンナにおける肉じゃないですか!?
佐藤:カッコいい! ただ、イクメンという言葉は厄介ですよね。「イクメンですね!」と言われても、そこを狙っているわけではないし、ただできることをやっているだけだから。ぼくの場合は普段妻がひとりで3人の子供たちの面倒を見てくれている訳で、家にいる時ぐらいはと思いますよね。それでも台本を読む時など仕事の時間はちゃんととらせてもらう。それは男の責任だと思うから。
錦戸:そやな! 男は肉獲ってきてナンボだから。
田中:今ハリウッドだと、エマ・ワトソン(27才)のように「フェミニスト」として発言する俳優もいます。日本でも、社会的に影響力のある芸能人は男女問題、夫婦問題に「正しい考え」を持っているべきというプレッシャーがある。社会的にこれを言っておけば正解という言葉があるなか、今回、お2人はこの難しい問題を本音で話してくれてありがたかったですね。
――いよいよドラマはクライマックスへと突入、小林家にも家族が増える。このドラマを通して錦戸の「夫論」にも変化が生まれるかもしれない。
撮影/木村直軌
※女性セブン2017年9月14日号