「基本的に、これまで中継ぎ陣や抑えの山崎康晃は1イニング限定、先発は序盤に打ち込まれても、100球は投げさせるなど投手起用に関して完全にパターンを決めていた。
しかし、9月の勝負所となり、先発の今永を2回40球で降ろす試合もあったし、延長戦になったことで中継ぎに2イニング投げさせざるを得なくなった試合もある。つまり、臨機応変な投手起用が求められるようになった。これまでのルーティンが通用しなくなったことで、采配にも狂いが出ているのかもしれません」
近年のプロ野球では、先発完投が少なくなっている。先発は100球前後で降板し、中継ぎ、抑えに継投する流れが体系化してきたため、監督が投手継投で迷うケースも少なくなっている。2年目のラミレス監督の場数の少なさが、ここにきて露呈しているのかもしれない。
これまで適材適所の選手起用で、チームの潜在能力を引き出してきたラミレス監督。総崩れ状態のリリーフ陣を立て直し、チーム初の2年連続CS進出をもぎ取ることができるか。