ライフ

職場の若者を飲みに誘う際、心の中で唱えるべき3つのフレーズ

飲み会から学ぶこともある、はず(写真:アフロ)

 職場のルールが様変わりしている今日、「飲み会」のステータスも変容しているのは間違いない。ただ、気後れしてばかりもいられない。コラムニストの石原壮一郎氏がアドバイスする。

 * * *
 最近の若手は上司や先輩と飲むことを激しく嫌っているらしい、無理に飲みに誘うのはパワハラの一種と受け取られるらしい、上司や先輩と飲んでも得るものはないと思っているらしい……。

 いつの間にか、こうしたことが定説になってしまいました。ネット上では定期的に「ゆとり世代が会社の飲み会に行きたくない理由」といった記事が話題になります。内容はだいたい共通していて、過去の武勇伝を聞かされるのはウンザリ、俺たちが若い頃はという話をされるのは不愉快、すぐにお説教が始まってうっとうしいといった理由。たしかに、そんな話題ばっかりの飲み会は、若手にとって苦痛でしかないでしょう。

 しかし、自らの社会人経験を振り返ってみると、先輩や上司と飲むことで得られるもの、飲み会でしか得られないものがあるのは確かです。「得るものはない」という決めつけは、若さゆえの視野の狭さやキャパシティの小ささから来る勘違いに他なりません。違う世代と接するのが怖いからごちゃごちゃ理由を付けていたり、己のコミュニケーション能力のなさをおっさん側のせいにしている節もあります。

 自分が本当の意味で若者にとって迷惑な飲み方しかできない自覚があるなら、潔くいっしょに飲むのを諦めるか、あるいは反省して接し方を変えましょう。そうでもないはずだと思うなら、遠慮する必要はありません。先輩や上司と飲むことを嫌がってはいない若者だっています。どんどん誘って、どんどん飲みに行きたいところ。

 といっても、誘ったら迷惑かもしれない、内心「ちっ、嫌だけどしょうがないな」なんて思われているかもしれないと考えると、いまひとつ勇気が出ません。そんな心やさしいおっさんのために「若者を飲みに誘うための3つの理論武装」を考えてみました。

●その1「かつて上司や先輩から受けた恩は、下の世代に返さなければいけない」
●その2「10のうち1か2でも役に立つ話が出来たら、十分に意義があるはずだ」
●その3「気が進まないことでも、経験することできっと本人の成長につながる」

 この3つのフレーズを心の中で何度も唱えれば、若者に対して「今日、飲みに行くか?」のひと言を口にできるはずです。それぞれ簡単にご説明しましょう。

関連記事

トピックス

“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン