「入院中は“1日でも早くトーナメントに復帰したい”としか考えていなかったね。1年休むとシード権がなくなるから。体力、筋力を失いたくないから、上質のステーキを病室に運ばせて食べたし、裏山を散歩して足の衰えを防いだ」
その甲斐あって、今も衰えは見えない。
「エイジシュート? もう74なんだから、そんなのできて当たり前だよ」
豪快に笑い飛ばすのであった。
●やすだ・はるお/プロゴルファー。1943年、東京都生まれ。中村寅吉プロに師事し、18歳でプロ入り。河野高明、杉本英世とともに「和製ビッグ3」と呼ばれた。1968年の中日クラウンズで初優勝し、国内通算15勝。
※週刊ポスト2017年10月13・20日号