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田中健 病で知った乗り越える楽しさ。口寂しいときはケーナ

田中健が急性膵炎に襲われた経験を語る

「今振り返ると、病気になって良かったことばかり。この歳でも“新しいことにチャレンジしたい”という夢がどんどん湧き出ています」

 大病をきっかけに心境の変化が生じたと語る俳優・田中健氏(66)は、2013年4月に急性膵炎で緊急入院した。急性膵炎は、膵液(膵臓の消化液)が漏れて自らの臓器を消化してしまう病気。

「深夜に胃に激痛が走り、眠ることもできなかった。台所の流し台にしがみついて救急車を待ちましたが、その先の記憶がありません」

 そのまま緊急入院するも、臓器の負担を減らすための食事制限が中心で、治療薬はない。

「最初の3日間は絶飲絶食。その後も油を1日3グラムしか使わない食事で、味気なくてね。私自身、グルメ番組で脂っこい料理を『おいしいですねえ』とオーバーに食していたけど、病気で食べられない人もいるのだと反省しました(笑い)」

 2作品のドラマ撮影を控えていた田中氏は、主治医に職場復帰を懇願したが、「今戻ったら死にます」と止められた。

「自分の体より、仕事に穴を開けて多くの人に迷惑をかけたことがこたえました。予定より早く退院して3週間で現場に戻った時は“やっと帰ってきた”と安堵しました」

 健康の大切さを思い知った田中氏は、好きなことを続けるために自分を変えた。退院後は外食を減らして菜食中心に切り替えた。酒量も減らした。その代わりに人生の楽しみとして南米に起源を持つ縦笛・ケーナの演奏に熱中する。

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