女子高生がおじさんたちにからまれるのは、主にTwitterやInstagramだ。多くのSNSでは設定の変更をしない限り、友だち同士にならなくても勝手にフォローしてメッセージやコメントが送れる。その機能を利用して、おじさんが女子高生にからんでいる姿を見かけたことがあるかもしれない。そのおじさんの口調を真似して、女子高生同士がLINEを送り合って遊んでいるというわけだ。
中にはアルバイト先の店長などとLINEでつながったら、実際に「おじさんLINE」を送ってこられたという女子高生もいる。
◆顔文字多用は世代の違いが浮き彫りに?
私がやり取りしたりフォローしている中高生や大学生は、ほとんど顔文字は使っていない。たとえばTwitterでは、絵文字をポイントで使っているだけという子が多い。
この違いには、利用端末と利用開始時期が影響しているのではないか。今の10代はガラケーを飛ばしていきなりスマホデビューしている子が多い。キャリアメールはほとんど使わず、TwitterやLINEなどのSNSでのコミュニケーションがメインとなっているので、写真や動画に力が入っており、顔文字・絵文字は必須ではないのだ。
使っても、スマホに入っている絵文字を利用する程度のようだ。つまり、顔文字・絵文字を多用しているだけで世代の違いが浮き彫りになってしまうというわけだ。多用していると「おじさんぽい」と言われる可能性が高い。
おじさんLINEをついつい送ってしまう大人たちも、若い世代と対面しての会話では、ごく普通に話しているはずだ。LINEでも同じように、大人として彼女たちに接するだけで、おじさんLINEからは脱却できる。
なおLINEでは、調査結果でも78.9%の女子高生が利用していると答えている「デコ文字」が人気となっている。ただし、こちらも使い方が難しいので、”痛い”使い方とならないように気をつけていただきたい。