■痛み止め、解熱剤
ガイドラインでは、鎮痛、解熱、消炎作用のある「非ステロイド抗炎症薬」もEDを引き起こす可能性があると指摘されている。川崎医科大学付属病院の永井敦医師(泌尿器科)の話。
「男性ホルモンを抑制するため性欲低下が起こるといわれていますが、最近では改良され副作用が出にくいものも増えてきました」
■向精神薬、睡眠薬
ホルモンのバランスを整えることで精神に作用する向精神薬や睡眠薬のなかには、性欲減退をもたらすものがある。
「たとえば、『SSRI』と呼ばれる向精神薬は『セロトニン』というホルモンの分泌を促して気持ちがリラックスしやすくなる半面、性欲が低下したり射精障害が起きたりしてしまう」(前出・古市医師)
睡眠薬でも『ベンゾジアゼピン系』は、興奮を抑えてしまうため性欲が減退することがある。
※週刊ポスト2017年11月17日号