国内

圧巻の「ヒバ千人風呂酸ヶ湯温泉」、オバ記者が混浴を楽しむ

総ヒバ造りの混浴大浴場。青森の酸ヶ湯温泉(公式HPより)

 行く先々の温泉へドボンと沈むのも密かな喜びで、60年の人生で巡った温泉は400湯以上。女性セブンの還暦名物記者・オバ記者こと野原広子が秋の肌潤う秘湯を紹介!

 * * *
「ダメ、こっちは来ちゃダメ」

 私が灰色のビーチドレスのような湯あみ服を着て、ズカズカと大浴場に入っていったら、おじさんたちが口々に言うの。

 そして「ほら、これ」と木の看板を指さす。

 見れば、「←男」と「女→」の文字。仕切りこそないけれど、おおざっぱに湯船に境界線を作って、男女が交ざらないようにしていたのね。温泉好きが集まって話すと、必ず名前があがるのがこの青森県酸ヶ湯温泉。

「聞きしに勝る湯力」とか、「まとまった休みが取れたら、次は湯治をする」とか。「なるほどな…」と心底、納得したのは、総青森ヒバ造りの大浴場『ヒバ千人風呂』から出てから。

 いつも眠れないほど冷える足先が、2日たち、3日たってもポカポカ。パリパリに固まっていた首や肩は、いったいどこに行った? そのくらい軽やかなの。

 千人風呂の湯船は「熱湯」と「四分六分の湯」の2種類。そして、かぶり湯の「冷の湯」と、打たせ湯の「湯滝」の4種類。湯治客にはそれをどんな順番で何分ずつ浸かるのか、温泉療養医や看護師たちが指導をしてくれるのだそう。

 ちなみにお湯の中で仲よくなった男性は栃木県からいらしたかた。女性陣は神奈川県など、有名な温泉地が多くある所から、わざわざここまで。

 混浴といってもすっぽんぽんは男だけで、女は湯あみ服を着用してもいいし、木製のつい立てで囲われた女性用の湯船もある。朝、夜の8~9時は大浴場が女性専用になるなど、さまざまな配慮がなされていた。

※女性セブン2017年11月23日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

19歳の時に性別適合手術を受けたタレント・はるな愛(時事通信フォト)
《私たちは女じゃない》性別適合手術から35年のタレント・はるな愛、親には“相談しない”⋯初めての術例に挑む執刀医に体を託して切り拓いた人生
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
多くの外国人観光客などが渋谷のハロウィンを楽しんだ
《渋谷ハロウィン2025》「大麻の匂いがして……」土砂降り&厳戒態勢で“地下”や“クラブ”がホットスポット化、大通りは“ボヤ騒ぎ”で一時騒然
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左・共同通信)
《熊による本格的な人間領域への侵攻》「人間をナメ切っている」“アーバン熊2.0”が「住宅街は安全でエサ(人間)がいっぱい」と知ってしまったワケ 
声優高槻かなこ。舞台や歌唱、配信など多岐にわたる活躍を見せる
【独占告白】声優・高槻かなこが語る「インド人との国際結婚」の真相 SNS上での「デマ情報拡散」や見知らぬ“足跡”に恐怖
NEWSポストセブン
人気キャラが出現するなど盛り上がりを見せたが、消防車が出動の場面も
渋谷のクラブで「いつでも女の子に(クスリ)混ぜますよ」と…警察の本気警備に“センター街離れ”で路上からクラブへ《渋谷ハロウィン2025ルポ》
NEWSポストセブン
クマによる被害
「走って逃げたら追い越され、正面から顔を…」「頭の肉が裂け頭蓋骨が見えた」北秋田市でクマに襲われた男性(68)が明かした被害の一部始終《考え方を変えないと被害は増える》
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン
真美子さんが完走した「母としてのシーズン」
《真美子さんの献身》「愛車で大谷翔平を送迎」奥様会でもお酒を断り…愛娘の子育てと夫のサポートを完遂した「母としての配慮」
NEWSポストセブン