「この治療は気管支鏡による刺激と熱で気管支の粘膜が傷つくため、治療した当日は症状が悪化します。中には激しい発作で呼吸困難に陥り、酸素吸入が必要になった症例もあります。海外では外来で治療することが多いのですが、当院では1週間から10日程度の入院が必要となります」(峯下教授)

 治療後、1週間程度で徐々に平滑筋が消失して狭かった気道が広がり、発作などの症状が緩和されていく。2015年4月から内科的治療を行なっても症状が緩和しない18歳以上の難治性患者に対し、3回の治療が保険適用になっている。

 100を超える医療機関で約400症例が実施されており、ステロイドなどの薬物を減らすことが可能になった症例もある。しかし、治療効果を得られなかった例もあるので、治療を受けるにあたっては専門医と相談するのが大切だ。

■取材・構成/岩城レイ子

※週刊ポスト2017年11月24日号

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