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黒板アート画家「好きすぎてドラミちゃんが描けなかった」

れなれな作『静かな決意』 (C)RenaRena (C)Fujiko-Pro

「あなたのドラえもんをつくってください」とのメッセージを受け取った28組のアーティストによる新作を集めた「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」。画家のれなれなさんによる黒板アート『静かな決意』は、代表作の『モン・サン・ミシェル画像』(2016年)などを彷彿とさせる、お城のモチーフを風景の中で印象的に描いた作品だ。れなれなさんが同作品について語る──。

 * * *
 チョークで描いた「黒板アート」です。描くといっても色を足すというより、大きな作業として色を引いて造形しています。真っ黒な黒板を塗り潰して、まず白い大きなモヤのような面を作ります。次に黒板消しや指でドラえもんやお城のシルエットをおおまかに描き、さらにデッサン用の練り消しを使ったりして、細部を描き出していきます。

 作品は『のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~』の一場面。ダイナミックに描かれた背景の美しさが際立つ映画です。高2の時にジブリの『ハウルの動く城』で背景美術に感銘を受け、風景画を中心に創作してきました。

 自分の作品の世界観が“静か”や“厳か”な雰囲気を纏っているので、ドラえもんが仲間と魔界の城へいざ乗り込もうとする静かな決意を、象徴的な背景に溶け込ませています。単色の光と影だけで構築された、黒板に広がる唯一無二の世界をお伝えしたい。作品が完成して頭に浮かんだ「決意」「静か」「心づもり」といったイメージをもとに、シンプルに心へ届く「静かな決意」をタイトルにしました。

 兄想いで面倒見のいいドラミちゃんが昔から大好きです。原作ではドラミちゃんが活躍しているのですが、好きすぎるあまり、今回の作品にはどうしても描けませんでした(笑い)。

●れなれな/1996年生まれ。画家。高校3年生で描いた黒板アートが話題を呼び、宮部みゆき『過ぎ去りし王国の城』(角川書店)の装画に抜擢。『カロリーメイト』『ドラゴンクエストヒーローズII』を始め、CMやイベント、装画に数多く採用されている。

◆「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」は2018年1月8日まで、森アーツセンターギャラリーで開催(東京・六本木ヒルズ)。【開館時間】10~20時(火曜は17時まで)【休館】会期中無休。

※週刊ポスト2017年11月24日号

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