梁振英氏は2012年の行政長官選挙で、中央政府の事実上の支持を受けながらも全1200票中689票という過半数ぎりぎりの低得票数で当選し、人気がないことを意味する「689」とのニックネームで呼ばれた。また、在任中に中国共産党擁護の立場を全面に打ち出し「愛国主義」教育の実施を決定、教材などを作ったが、香港市民の強い反対により白紙撤回せざるを得なかった。
このため、支持率が低迷し、梁氏以前の行政長官は任期規定に定められている2期10年を務めていることから、梁氏は2期目を目指したが、中国政府からの支持が得られず、1期5年で長官職を終えている。