「インスタ映えする商品が若年層を中心に需要を取り込んでいる。また、百貨店における肌診断、フェイシャルマッサージやメイクアップサービスなどの体験を通じた化粧品販売がニーズを捉えている」と富士経済は分析している。今回の「美的クルーズ」も異色の体験型イベントとして支持されたようだ。
主催した『美的』は、美容誌ジャンルでは実売ナンバー1の月刊誌。デジタル化の波によりリアル雑誌の売上げが減少するなか、日本ABC協会の雑誌販売数調査によれば『美的』の月刊販売部数1位は9年目に突入、月9万6007部(2017年1~6月)は前年同期比110%の伸びをみせ、美容誌の市場も牽引している。あくなき美を追求する女性は、健在のようだ。