会場に据えられたフラワーフォトブース──バラの花などをあしらった約3メートル大の巨大な“生花のボード”。訪れた25~35歳を中心とした女性たちは、これをバックに記念撮影。SNSに投稿するなど「インスタ映え」する会場は大盛況だった。
◆美のカリスマが注目する「肌のハリ」
東京・新宿区のホテル「パークハイアット東京」で、11月23日に行われたこのイベントは、美容誌『美的』(小学館)が主催した体験型ビューティーイベント「美的クルーズ」。美のカリスマによるトークショーや最新化粧品のサンプリングを行うブースがある高級ホテルを拠点に、美容専門学校「東京モード学園」でのヘアケア体験、百貨店「伊勢丹 新宿店」地下2階にある「ビューティーアポセカリー」の3か所の“美の拠点”を巡るイベントに、美容好きな女性たち約480人が集結した。
トークショーには、ビューティーライフスタイリストの神崎恵さんが登場。「今年は、肌のハリにアプローチしたスキンケアが注目された。ハリがあると、肌が満たされた質感になる。プラス、見た目のキレイに加えて人の感情に訴えるハッピー感も伝えられる。笑顔でメイクすると良いことがありますよ」と話すと、会場からは賛同の声が上がった。
◆インスタ映え商品が若年需要を取り込む
神崎さんのような美を追求するカリスマ的存在は“美容賢者”と呼ばれ、いま女性から圧倒的な支持を得ている。その背景には化粧品市場が右肩上がりということも関係している。民間調査会社の富士経済によれば、2016年の化粧品の国内市場は前年比3.3%増の2兆5294億円で、2017年も2兆5985億円(前年比2.7%増)と、6年連続右肩上がりの予測。うち特に伸びているのが、スキンケアやメイクアップの分野だという。