1500平米超の敷地を持つ資産家が殺害された(写真:共同通信社)
◆東京・板橋資産家夫婦殺害事件
【2009年5月25日 警視庁】
雷雨の深夜0時すぎ、東京都板橋区の不動産賃貸業・瀬田英一さん(当時74歳)、妻の千枝子さん(同69歳)の屋敷の離れから出火。焼け跡から頭部を鈍器で殴られ、胸や腹を刃物で刺された夫婦の遺体が見つかった。
自宅敷地は1500平方メートル超。火元の離れから2千数百円の現金が発見された。英一さんは周辺にも7500平方メートル以上の土地を所有。敷地内には警報音が鳴る赤外線センサーが設置されていたが、被害に遭った。襲撃後に灯油をまいて放火したとみられ、物証の多くを焼失。被害総額もわかっていない。
◆京都・「餃子の王将」社長射殺事件
【2013年12月19日 京都府警】
「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さん(当時72歳)が京都市山科区の本社前で胸と腹を拳銃で4発撃たれて殺害された。午前5時45分頃、自ら車を運転して出勤したところを狙われた。早朝に本社前を掃除するのが日課だった。
短時間で至近距離から正確に連射しており、プロの手口とみられている。犯人が使用したのは25口径の拳銃。海外では護身用に使われるが、国内での使用は稀という。
※週刊ポスト2017年12月22日号